No.0028 ホームソリューション・マネジメント

No.0028
書名:ホームソリューション・マネジメント
著者:大山健太郎


【著者紹介】
アイリスオーヤマ社長


【どんな本?】
アイリスオーヤマの取引先であるホームセンター業界についての提言


【ここがツボ!】
「安くなければお客様は来てくださらない」ということはない。むしろ、いま重視したいのは「もっと便利でもっと楽しくもっと快適な価値ある商品、お客様の不満を解消してくれる商品」の提供だと考えるのである。

売れないことを、時代や環境のせいにしてはいけない。お客様が、いま何を求めているのかを追求し、オーバーストア状態のなかでもお客様から選ばれる店を創造していくべきだろう。

本書にて、一貫して申し上げてきましたのは、効率第一主義の従来型のマネジメントから生活者起点のホームソリューションマネジメントに転換することの重要性です。


【コメント】
2/15放送のカンブリア宮殿で取り上げられていたので読んでみました。
なかの衣類が探しやすい透明のプラスチックケースなど、アイリスオーヤマは常に消費者目線で商品を開発し販売してきたことが、不況でも儲かっている原因であることが良くわかりました。


No.0027 佐藤可士和の超整理術

No.0027
書名:佐藤可士和の超整理術
著者:佐藤可士和


【著者紹介】
アートディレクター
キリン「極生」、FOMA F703iのデザインや、ユニクロ、楽天などのブランディング、新国立美術館のロゴなどを手掛ける


【どんな本?】
空間から仕事上の問題、人間関係に至るまで、あらゆる場面に応用できる整理術を公開


【ここがツボ!】
ひとつのデザインを生み出すことは、対象をきちんと整理して、本当に大切なもの、すなわち本質を導き出して形にすること

問題の本質を突き止めることとは、“何がいちばん大切なのか”を見つける、つまりプライオリティをつけることなのです。

本質を探るということは、一見、物事の奥深くに入り込んでいくようなイメージがあるでしょう。でも実は、どんどん引いて離れていくことだと思うのです。
客観的に見つめてこそ、今まで気づかなかった真実や大事なエッセンスを発見することができる。


【コメント】
デザインというのは「飾り立てていくこと」ではなく「本質を見極めること」である、ということがわかり、デザインに対するイメージが一変しました。


No.0026 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか

No.0026
書名:3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
著者:城繁幸


【著者紹介】
Joe's Labo代表


【どんな本?】
前著「なぜ若者は3年で辞めるのか」の続編
日本の年功序列システムからはみ出してしまった人へのインタビュー


【ここがツボ!】
非正規雇用労働者は、正社員という既得権層を守るために生み出された被搾取階層だと言えるだろう。

構造改革の本質とは、新たな利益の再配分のモデルを作り出すことであり、従来型のシステムで飯を食っていた人間から、そうでない階層へ利益を回すことだ。

年功序列システムは、実は一つの致命的な矛盾を含んでいる。それは「若者の権利を否定する一方で、その若者の力無しには生き延びられない」というものだ。


【コメント】
今後はさらに年功序列システムの崩壊がすすむに違いありません。
どのような評価制度のなるにしろ、まず自分自身が力をつけていくことが大事だと思いました。


No.0025 テレビ局の裏側

No.0025
書名:テレビ局の裏側
著者:中川勇樹



【著者紹介】
フリーのテレビディレクター


【どんな本?】
内部から見たテレビ業界の実態について書かれた本


【ここがツボ!】
近年、大物司会者を起用したワイドショー番組に、パネルなどを利用してスタジオを中心に展開するコーナーが目立つのにお気づきだろうか。
これはその司会者の力量をフル活用するためだけでなく、取材を減らすことで予算の削減は図る側面もあるのだ。

結局のところ日本の放送は許認可制である。民放は総務省から免許をもらって営業しているビジネスであり、5年に1度、放送免許の更新を受けなくてはならない。

テレビ番組がインターネットでいつでも見られれば、それは便利だろう。(中略)コマーシャルを見てもらうことを前提にその巨額の広告収入で制作しているのがテレビ番組である。
これがいつでも都合のよいときに見られるとなれば、地上波の視聴率は低下することになり、広告媒体としての価値低下をもたらす。


【コメント】
ふだん何気なく見ているだけではわからない、テレビ業界の内部事情が書かれていて、テレビ番組を見る目が変わりました。


No.0024 ウェブはバカと暇人のもの

No.0024
書名:ウェブはバカと暇人のもの
著者:中川淳一郎


【著者紹介】
インターネットニュースサイト編集者


【どんな本?】
インターネットの理想と現実について冷静に分析している本


【ここがツボ!】
「失言増幅装置」であるインターネットのユーザーが増えたことにより、世の中のコンテンツがより無難に、つまらなくなっていく流れは、たぶんこれからも進んでいくだろう。

ネットの場合は延々見続けることが可能で、しかも外に出ないから、交通費もかからず腹も減りづらい。
SNSやブログ、掲示板、フラッシュゲームにエロ動画のサンプルなどはいずれも無料で使用することができ、暇人にとってネットはうってつけの娯楽である。

人間が使っている以上、ネットはこれ以上進化しない。十分、我々は進化させた。もういいじゃないか。
電話やFAXにそれ以上のものを求めず、便利な道具として今でも重宝しているのと同様に、ネットにもそれぐらいの期待値で接していこうよ。

【コメント】
今まであまり語られることのなかった「ネットの現実」を恐れずに書いた、価値ある一書だと思います。



No.0023 内側から見た富士通「成果主義」の崩壊

No.0023
書名:内側から見た富士通「成果主義」の崩壊
著者:城繁幸


【著者紹介】
Joe's Labo代表


【どんな本?】
元富士通の社員であった著者が、富士通の成果主義がいかに失敗したかということをまとめた本


【ここがツボ!】
人はなぜ働くのかと聞かれれば、それは「未来」のためだろう。「未来」が約束されていないなら、どんなシステムであろうと、人間は見切りをつける。

「年功制度」が維持されるためには、絶対必要条件が2つある。1つは組織が永遠に拡大し続けること、そして、もう1つは既存のビジネスモデルが半永久的に変わらないことだ。

1990年代以降、日本中の企業でくり広げられてきた年功的人事制度の見直しとは、さまざまな切り口で語られることは多いものの、本質的には「利益(人件費)の世代間の分配比率の見直し」に過ぎない。


【コメント】
日本でいち早く成果主義を導入した富士通ですが、その導入の経緯が、あまり検討されないままシリコンバレーの制度をマネただけだということは驚きの事実でした。



No.0022 宿澤広朗 運を支配した男

No.0022
書名:宿澤広朗 運を支配した男
著者:加藤仁



【著者紹介】
ノンフィクション作家


【どんな本?】
ラグビー日本代表監督として、また、三井住友銀行取締役専務執行役員として活躍した宿澤広朗の人物伝


【ここがツボ!】
「努力は運を支配する」

「ここぞというときに、いかに明確なリーダーシップを発揮できるか。いまがチャンス、いまがしのぎの場面という意識をチームに徹底させ、いざというときに全員の心をひとつにさせる力がリーダーシップです」

「指導者の中途半端な方針は無意味。決めたことについて、だいたいのことは、やろうと思えばできる。そこに間違いがないとは言えない。
間違いが二回に一回ではダメだが、十回やって二回くらいならいい。肝心なのは、そこを怖がらないこと。思いきって決断したら、責任をもってやりとげる」


【コメント】
ラガーマンとして、また銀行マンとして、二兎を追いながらすさまじい努力で二兎を得たその生き方に、本当に感動させられます。



No.0021 もったいない主義

No.0021
書名:もったいない主義
著者:小山薫堂



【著者紹介】
放送作家、脚本家、ブランドアドバイザー。
映画「おくりびと」の脚本を執筆。


【どんな本?】
多方面で活躍する著者の発想の源泉である「もったいない」という考え方をめぐるエッセイ。


【ここがツボ!】
どうすれば人に喜びを与えられるかを考えるとは、別の言葉にすると「思いやり」です。企画とは人のことを思いやったり、慮ったりすることでもあるのです。

ブランドとはあらかじめ刷り込まれた価値への感情移入なのです。

PRというと、どうしても「どう伝えるか」ということにお金を使いがちですが、僕の場合は、お金を落として、そこに生まれた面白いものをみんなが見に来るようにする仕掛けをつくる、という発想をします。


【コメント】
ふだん何となく見落としてしまいがちなことが、実はどれだけ「もったいない」ことなのか、いろいろと気づかされました。



No.0020 お笑い芸人就職読本

No.0020
書名:お笑い芸人就職読本
著者:増田晶文


【著者紹介】
作家。2000年に「フィリピデスの懊悩」で小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。


【どんな本?】
プロの芸人を目指す若者向けの「お笑い芸人論」


【ここがツボ!】
テレビは何でも呑みこむけれど、食い散らかすうえ、満腹になればポイと捨てる非情なメディアということだ。

漫才の先祖をたどれば河原者に行き着きます。芸人なんて、しょせんは見世物なんですよ。ろくろ首や牛娘と一緒です。
だけど、その禍々しさや毒気が、えもいわれぬ魅力につながっていくんです。素人にはけっして立ち入れない世界に棲んでいるからこそ、芸人をのぞいて見たくなる。

過去のお笑いブームと今回のが決定的に違うのは、お笑い芸人に対する視線が、パラダイムシフトといってよいくらいに劇的に変化したことだ。
芸能界の最下層にいたお笑い芸人が、映画俳優、舞台俳優、歌舞伎役者、歌手、アイドル、タレントなどを押しのけてトップに躍り出ただけでなく、若者のあこがれになった。


【コメント】
別にこれから「お笑い芸人」に転職しようと思っているわけではありません(笑)。
昨今のお笑いブームについて、ちょっと突っ込んで考えてみたかったので読んでみました。
やっぱりお笑いの世界は奥が深いですね。



No.0019 情報楽園会社

No.0019
書名:情報楽園会社
著者:増田宗昭



【著者紹介】
蔦屋書店(TSUTAYA)創業者


【どんな本?】
TSUTAYA創業の物語と、その経営論


【ここがツボ!】
レンタル業とは、一言でいってしまえば金融業である。八百円で仕入れたCDが、レンタル料金百五十円を生む。このレンタル業金百五十円の実態は、金利に他ならない。

会社がどれほど利益をあげても、それで個人は幸福になれない。なぜならそこに「個人の幸福」という観点が初めから欠けているからだ。

人は怪しげなところに集まる。
そこに普段の生活とは違ったエネルギーを感じるからだ。怪しげというのは、たんなる不良性ではない。成長性である。


【コメント】
成長している会社の創業者には、はじめから大きな理想と先見性があると、あらためて感じました。



No.0018 この世で一番の奇跡

No.0018
書名:この世で一番の奇跡
著者:オグ・マンディーノ


【著者紹介】
世界中で最も多くの読者をもつ自己啓発書作家


【どんな本?】
世界22ヶ国で翻訳され、700万部以上売れたといわれるベストセラー自己啓発小説


【ここがツボ!】
「人間は失敗するためではなく、成功するために生まれる」(ソロー)

「なんの問題もない人間を見いだせるのは、墓地のなかを歩いているときだけだ」(ノーマン・ヴィンセント・ピール)

自分の枠を超えなさい!たった一つの確かな成功の手段は、どんな仕事をしていようと、自分に期待されている以上の奉仕をすることなのです。


【コメント】
小説という形をとっていますが、随所に力強い言葉がちりばめられていて、自分を勇気づけてくれます。



No.0017 ユダヤ五〇〇〇年の知恵

No.0017
書名:ユダヤ五〇〇〇年の知恵
著者:ラビ・M・トケイヤー



【著者紹介】
ハンガリー系ユダヤ人
日本ユダヤ教団初代ラビ


【どんな本?】
5000年もの間、ユダヤ人の間で伝わってきた聖典「タルムード」の一部を紹介したもの


【ここがツボ!】
教育のある者は、あらゆるものを持っているのと同じだ

豊かな人とは自分の持っているもので満足のできる人である

正しい者は自分の欲望をコントロールするが、正しくない者は欲望にコントロールされる


【コメント】
ユダヤに伝わる知恵がつまっています。シンプルですが本質を突いた言葉は、ハッとさせられるものや、深く考えさせられるものが多く、非常に勉強になりました。



No.0016 人を動かす人になれ!

No.0016
書名:人を動かす人になれ!
著者:永守重信



【著者紹介】
日本電産(株)代表取締役社長


【どんな本?】
著者の経験に基づく、人を動かすためのリーダー論


【ここがツボ!】
物事を実現するか否かは、まずそれをやろうとした人が“できる”と信じることからはじまる。自ら“できる”と信じたときにその仕事の半分は終了している

勝負に勝つためには、まず自分との勝負に勝たねばならない。その情熱、熱意、執念は必ず部下に通じる。これこそが真の教育であり、人を動かす最大の要素でもあるのだ。

一匹の狼が率いる四九匹の羊の集団と、一匹の羊が率いる四九匹の狼の集団が戦ったなら、狼がリーダーの集団が勝つ。


【コメント】
タイトルだけをみると「人を動かすためのテクニック」のような印象がありますが、著者の結論は「最前線で自ら戦うリーダーにしか、人を動かすことはできない」ということだと思います。



No.0015 資本主義崩壊の首謀者たち

No.0015
書名:資本主義崩壊の首謀者たち
著者:広瀬隆



【著者紹介】
作家。近年、アメリカ合衆国の権力構造を財政会の人脈調査から精力的に分析・研究。


【どんな本?】
リーマンショックに代表される国際金融危機の原因を明らかにすることを目的とした本


【ここがツボ!】
(シティグループ等の)これら一連の救済が行われた時点で、自由競争の原理は、痕跡もありません。アメリカの資本主義が崩壊し、「社会主義」となった。これが、明白な歴史的事実です。

グローバリズムとは、言葉だけは「地球主義」ですが、地球上の人類が助け合うことではありません。まったくあべこべに、地球規模の経済大合同によって、富裕層が貧困者から搾取する巨大なメカニズムのことです。

日本では勘違いされていますが、郵政民営化は、日本人が行ったことではないのです。ウォール街をバックにしたアメリカ政府が日本政府に対して強く要求して実施されたものだからです。
“日本に眠っている郵貯”という巨大な金融資産を市場に吐き出させ、アメリカのウォール街が自在に使えるようにするため、思慮のない小泉内閣をたぶらかしておこなわれた民営化政策であることは、アメリカでは初めから常識でした。


【コメント】
難しいイメージのある国際金融の話ですが、自分のような素人にも理解できるように分かりやすく書かれています。
これまでは金融や投機は縁のないものだと思いがちでしたが、自分の身近なことにも影響があるのだと考え方が変わりました。



No.0014 若者はなぜ3年で辞めるのか?

No.0014
書名:若者はなぜ3年で辞めるのか?
著者:城繁幸



【著者紹介】
Joe's Labo代表
その他の著作に「内側からみた富士通 成果主義の崩壊」など


【どんな本?】
上昇し続ける新卒の離職率をはじめ、日本企業が直面している問題は、崩壊しつつある「年功序列制度」を維持しようとすることに問題があると論じている本


【ここがツボ!】
端的に言ってしまうと、企業内にあった年功序列というレールは、おおかたの企業においてはすでになかば崩壊したといっていい。
もちろん、順調にレールを進んで、若い頃の働きに見合った報酬を、従来と遜色なく受け取れる人間もいるだろう。
だが半数以上の人間は“働き損”で終わることになるはずだ。彼らが受け取るのはポストではなく、やり場のない徒労感でしかない。
これが、若者が会社を途中下車する最大の理由だ。

残された年功序列というレールを維持するために若者が切り捨てられている(中略)
言い方を換えれば、すでに雇用している人間の既得権を維持するために、若者の雇用を犠牲にしたわけだ。

数年前、まさに不況の真っ只中のことだ。ある大企業のトップの発言が話題を集めた。
「もう四五歳以上の社員はいらない」
これほど、年功序列という制度の本質を突いた言葉はないだろう。
年功序列制度においては、人の価値は年齢で決まる。つまり、費用対効果を考え、償却すべき年齢があるということだ。


【コメント】
自分もいわゆる「就職超氷河期世代」なので、著者の主張は実感として理解できます。



No.0013 リクルート事件・江副浩正の真実

No.0013
書名:リクルート事件・江副浩正の真実
著者:江副浩正



【著者紹介】
リクルート創業者・元会長


【どんな本?】
事件の中心人物であった著者による、リクルート事件の内幕をえがいたノンフィクション


【ここがツボ!】
逮捕して無罪か有罪かを取り調べるのが検事の役割のはずだが、実際は、裁判で有罪にするための調書を取るのが検事の仕事となっている

メディアが捜査官で、検事が取調官。そのような構造は、司法の効率を上げるという点では良いかもしれない。だが、検察がメディアを頼りに立件しているため、メディアが“第三の権力”となっていることを、私は身をもって実感した。

日本には、儒教に由来する倫理上の悪がある。これは法律上の罪とは別のモラル・ハザード。
法律の罪とされるのは、いわば最低限の規範である。道義的に良くないことは、法律上の罪より広い範囲に及ぶ。


【コメント】
リクルート事件の当時は、自分も単純に報道を信じていましたが、メディアの情報をそのまま鵜呑みするのは危険だとあらためて痛感。
法治国家であるはずの現在の日本でも、一歩間違うと誰もが犯罪者にされてしまう可能性があることは、恐ろしいことだと思います。



No.0012 <旭山動物園>革命

No.0012
書名:<旭山動物園>革命
著者:小菅正夫


【著者紹介】
旭山動物園園長


【どんな本?】
廃園の危機にあった旭山動物園がいかにして来場者数日本一へと飛躍したのか、その軌跡を園長自らが語った本


【ここがツボ!】
大切なのは、不遇のときの準備なのである。

むしろスター選手がいることで、他の選手がそのスター選手に頼ってしまうため、チームとしては強くなれないのである。
それより、素質があってもなくても、能力に差はあっても、たゆまぬ努力を重ねながら強くなっていく選手たちが、
一つの目的に向かって一丸となっているチームのほうが強い。

動物も人間も、やりたいことができなければ幸せではない。
だから、それぞれの動物のいちばんかっこいいところは、彼らがやりたいことをやっている瞬間である。
それをお客さんに見せたかった。


【コメント】
旭山動物園の大成功の秘訣は、それぞれの動物の魅力を引き出すことにあった―。
この考え方は、会社や組織のマネジメントにそのまま通用する考え方ではないかと思いました。



No.0011 アングロサクソンは人間を不幸にする

No.0011
書名:アングロサクソンは人間を不幸にする
著者:ビル・トッテン


【著者紹介】
(株)アシスト代表取締役


【どんな本?】
アングロサクソン型の資本主義は人間を不幸にする、ということをさまざまな角度から考察


【ここがツボ!】
グローバル化、規制緩和、民営化はマーケット至上主義を掲げる資本主義の究極の姿であり、
それが富の生産を増やすにしろ増やさないにしろ、確実に言えることは富の分配がさらに不均衡になるということだ。

公費を使い、労せずして利益を得ることこそ、もっとも熟練した経済の勝者が行っていることの本質である。

資本主義は囲い込みによって多くの土地を強奪した地主たちや、産業革命によって莫大な利益を得た資本家を正当化するためにつくられた理屈である。


【コメント】
資本主義の本質について、歴史的背景を踏まえながら鋭く分析されています。
ますます欧米化していくであろう今後の日本を考える上で、おすすめの一冊です。



No.0010 「夜のオンナ」はいくら稼ぐか?

No.0010
書名:「夜のオンナ」はいくら稼ぐか?
著者:門倉貴史


【著者紹介】
エコノミスト。BRICs経済研究所代表


【どんな本?】
いわゆる「夜のビジネス」に払ったお金の行方について追跡調査した本


【ここがツボ!】
銀座は、景気の先行指標となっており、銀座の「夜のお店」の業況が改善すると、半年から一年程度のタイム・ラグをおいて日本の景気も上向くといわれる。

「デイリー・プラネット」をご存じだろうか?
オーストラリア連邦(オーストラリア)のビクトリア州メルボルンにある小さなホテルだ。
実はこのホテル、売春宿として世界で初めて株式上場を実現した超有名ホテルなのである。

売春産業は、どの時代でもまたどの国においても、それが合法であろうとなかろうと常に存在し続けてきた。
人間の本能的な欲望がある限り、売春産業は決して消滅することはないのだ。
これを法律で禁止すれば、危険なアングラ産業になり、禁酒法時代の米国と同様、闇勢力がビジネスに参入するようになる。

【コメント】
タイトルで興味を引いておいて、実は読み進めていくうちに数字や経済についての考え方も身についてしまうという良書です。
もちろん、単純に「夜のビジネス」について興味がある人が読んでも楽しめる内容になっています。



No.0009 2020年の教科書

No.0009
書名:2020年の教科書
著者:菅下清廣



【著者紹介】
国際金融コンサルタント、経済評論家


【どんな本?】
「10年後に生き残るためにはどうしたらいいのか」との観点で、著者と各分野の最先端を行く人物との対談をまとめたもの
(石田依良、神田昌典、榊原暢宏、つんく♂、鉢嶺登、アーネスト・M・比嘉、牧野正幸)


【ここがツボ!】
「レバレッジ時代の終焉」
金融工学を使った「1のものを100にする」レバレッジ経済が終り、「0から1をつくり出す人の時代」に大きく動き出しました。

水道の蛇口をひねられるのと、ネットは同じ意味。それくらいのインフラになっています。
そんな中で、今までの営業努力の世界観のみで、相手の人に感動するようなものを提供できないものはやっていけない。
やっていけないは言いすぎだが、営業をやっていくビジネスはゆっくり収益率で廃れていく。そして、表に出てくるのは、検索されるビジネス。

「ピンチの時こそ、どんどん挑めと。挑めば必ず切り開かれる」
多くの人はピンチが訪れると、そこでやめてしまう。もしくは、前に進めなくなってしまいます。
でも、実際に成功している人は、ピンチのときこそ前に進む気持ちがある人なのです。


【コメント】
やはりそれぞれの分野で一流と言われている人達は、普段から努力をし、時代の先を見ていると再確認させられました。
これからの時代に生き残っていくにはどうするべきか、そのヒントとなることが満載です。



No.0008 小さな幸せに気づく24の物語

No.0008
書名:小さな幸せに気づく24の物語
著者:中山和義


【著者紹介】
テニスサポートセンター代表
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー


【どんな本?】
前作の「大切なことに気づく24の物語」の続編


【ここがツボ!】
ある有名な映画監督に、
「監督の一番の代表作はなんでしょうか?」
と聞いたところ、
「次に作る私の作品が一番の代表作になります」
という答えが返って来たそうです。
昨日の自分よりは今日の自分のほうが成長しているし、明日はもっと成長した自分になれる。毎日少しずつでも確実に成長することが大切です。

仕事を真剣にしている人は、「自分の仕事にどんな役割や意味があって、どうすればほかの人の役に立つことができるのか」を考えています。
仕事をやらされているとは考えないで、「この仕事がこの世に生まれてきた自分に与えられた役割だ」と考えています。

自分に力がついて成長すればするほど、大きな悩みにぶつかります。
悩みから逃げずに、成長のチャンスと考えて向かって行くことが必要です。
解決できない悩みは与えられません。
悩みが自分を成長させてくれるのです。


【コメント】
前作同様、勇気と感動を与えてくれる物語が24話収録されています。
ちょっと疲れたな、と思うようなときにおすすめです。



No.0007 大切なことに気づく24の物語

No.0007
書名:大切なことに気づく24の物語
著者:中山和義



【著者紹介】
テニスサポートセンター代表
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー


【どんな本?】
読むだけで「人生」と「心」に栄養がつく24の物語を紹介


【ここがツボ!】
「誰でも成功は約束されていない。でも、成長は約束されている」

人生の目標を達成しようとしたとき、たった一つある限界は自分が決めた限界だと思います。

「元々、僕は夢という言葉は好きではありません。見ることができても叶わないのが夢だと思います。大リーグでプレーすることを目標に野球を続けてきたので、今、ここにいると思います」
(松坂大輔 メジャーリーグに入団が決まった時のインタビューで)


【コメント】
ちなみにこの本はモデルの押切もえの愛読書だそうです(買ってから知りました、念のため)。
悩んだり、落ち込んだりした時に読むと、きっと力になると思います。



No.0006 おしゃれなエコが地球を救う

No.0006
書名:おしゃれなエコが地球を救う
著者:サフィア・ミニー


【著者紹介】
フェアトレードカンパニー(株)代表
2005年にはシュワブ財団から「世界でも最も傑出した社会企業家」に選ばれた


【どんな本?】
公正な取引を通じて、発展途上国の人々の自立を支援するという「フェアトレードビジネス」が成功に至るまでの、著者の半生をえがいた本


【ここがツボ!】
フェアトレードの商品を買うことで、それを作る生産者の人びとに仕事の機会が生まれる……。
寄付や援助ではなく、買い物を楽しみながら貧困をなくすことに参加できるのです。

日本は資源が少ない国だといわれていますが、最高の資源をもちながら有効に使っていないと思います。
それは、女性の力です。教育水準が高く、コミュニケーション能力もあり、柔軟性も持久力もある。
こんなすばらしい資源が、政治でもビジネスの世界でもほとんど使われていないのです。

“Be the change you want to see.”
世界に変化を求めるなら、まず自分がその変化になりなさい。(ガンジー)


【コメント】
ビジネスによって社会問題や環境問題を解決しようと活動する人たちのことを「社会企業家」と呼ぶそうです。
ボランティアや寄付だけでなく、仕事でも社会貢献をすることができるというのは、新しい視座ですね。



No.0005 大人げない大人になれ!

No.0005
書名:大人げない大人になれ!
著者:成毛眞



【著者紹介】
元マイクロソフト代表取締役社長


【どんな本?】
子供のように好きなことに熱中する「大人げなさ」こそが、これからの時代にもとめられる資質であると提唱している本


【ここがツボ!】
突出した成果をあげている人物は、大人げない人ばかりだ。彼らはその大人げなさによって、常人では思いつきもしない新たなものを創造し続けているのである。

これから生まれる格差は、階級や学歴は関係ない、創造性の差から生まれる格差になるだろう。
創造性とは、どれだけ平均的な発想から逸脱できるかということである。

もし、ビジネスの世界で新しいことをしたい、お金を稼ぎたいと考えるのであれば、一人だけ違うことを目指さなければならない。
人と違う経験をし、人と違う考え方をする。こうすることでしか、ユニークなアイデアを発想したり、会社で替えのきかない人材になることはできないのである。


【コメント】
「社会人になる」=「我慢することをおぼえる」ことだと思ってきた自分にとって、衝撃的な1冊でした。
週末は久しぶりに自分の熱中できることに時間を思いきり使いたいと思います。



No.0004 病気にならない生き方

No.0004
書名:病気にならない生き方
著者:新谷弘実



【著者紹介】
アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授
世界で初めてコロノスコープの挿入方を考案し、開腹手術することなく大腸内視鏡によるポリープ切除に成功した胃腸内視鏡分野の世界的権威


【どんな本?】
病気にならないためにはどうしたらよいのか、ということを著者の経験からまとめた本


【ここがツボ!】
・植物食と動物食のバランスは、八五(~九十)対(~一〇)一五とすること

・全体としては、穀物(雑穀、豆類を含む)を五〇%野菜や果物を三五~四〇%、動物食は一〇~一五%とすること

・全体の五〇%を占める穀物は精製していないものを選ぶこと

・動物食は、できるだけ人間より体温の低い動物である魚でとるようにすること

・食物はどれも精製していないフレッシュなものを、なるべく自然な形のままとるようにすること

・牛乳・乳製品はできるだけとらないこと(乳糖不耐症やアレルギー体質の人、牛乳・乳製品の嫌いな人は、いっさいとらないようにする)

・マーガリンや揚げものは避けること

・よくかんで小食を心がけること


【コメント】
年末年始、体調をくずしがちだったので読んでみました。
書かれていることを実践し始めてから、かなり体調がよくなり、自然に体重も落ちるようになりました。
でもたまに肉と揚げ物が恋しくなります(笑)



No.0003 筆談ホステス

No.0003
書名:筆談ホステス
著者:斉藤絵里



【著者紹介】
銀座の人気ホステス


【どんな本?】
耳が聞こえないにもかかわらず、筆談を使って銀座の人気ホステスとなった著者の自伝


【ここがツボ!】
「お客様の立場に立って、求められているものを提供する」

「このワイン、おいしいわ!」
おいしいワインをご馳走になっても、これではNG。
「こんなおいしいワインを知っているあなたって、本当に博識ね」
私はそんなふうに、すべて目の前にいるお客様自身に向けてメッセージを書きます。あくまでもご本人によい気分になってもらうのが一流のホステスです。


【コメント】
完全にドラマの影響です(笑)
自己啓発書にはよく「短所は長所にもなる」「あきらめなければ夢はかなう」などと書かれていますが、それを地でいく著者の生き方に勇気をもらえます。



No.0002 ツイッター 140文字が世界を変える

No.0002
書名:ツイッター 140文字が世界を変える
著者:コグレマサト+いしたにまさき



【著者紹介】
人気ブログ「ネタフル」の管理人。初期からツイッターを使用。


【どんな本?】
はじめてツイッターを使う人向けの入門書


【ここがツボ!】
ツイッターとは、個々のユーザーが140文字以内の「つぶやき」を投稿し、
そのつぶやきをほかのユーザーが登録(フォロー)することで、
コミュニケーションが発生するコミュニティ・サービスです。

インターネットを作り、動かすのは「人」である、ということです。
ついつい忘れがちになってしまうのですが、そこに人がいるから、どこにいても誰かとつながることができるから、インターネットは面白いのだと思います。
ツイッターはそんな人と人のつながりを、シンプルな形で“見える化”したサービスであり、それが多くの人に響いたのだと思います。

ツイッターの三カ条
1)すべてを読もうとせずに適当に流す
2)大切なことはリツイートで再び出会う
3)読み切れないと思ったら静かにアンフォロー


【コメント】
ツイッターは今後間違いなくウェブの主流になっていくと思います。
まだはじめていない人は、ぜひやってみてください。おもしろいですよ。



No.0001 本は10冊同時に読め!

No.0001
書名:本は10冊同時に読め!
著者:成毛眞


【著者紹介】
元マイクロソフト代表取締役社長


【どんな本?】
「速く・深く・多く」読むための超並列読書を提唱


【ここがツボ!】
「超並列」読書術とは、1冊ずつ読み通す方法ではない。場所ごとに読む本を変え、1日の中で何冊もの本に目を通す読書法である。

実際、世界中の経営者や一流ビジネスマン、官僚、政治家は、みんな本をたくさん読んでいる。
もちろん、ビル・ゲイツもものすごい量の本を読んでいるから、世界一の大富豪までにのぼりつめられたのだ。

読書をすればするほど、人生のあらゆる可能性が広がるのだ。知恵がなければ、何ごともうまくいかない。
挫折してしまったとき、決断すべきとき、新しい一歩を踏み出したいとき──あらゆる局面で「生きる知恵」を与えてくれるのは本である。


【コメント】
本日から書評をはじめます。
第1回目ということで、読書に関する本の紹介です。
「本を読まない人はサルである」と言い切ってしまう、著者の読書に対する熱い思いがつまっています。